Attractions x kit gallery "Godard"
「Godardという眼鏡についてのいろいろ」
眼鏡を作りました。
いや、正確に言えば作って頂きました。
そもそも僕は眼鏡をかけ始めて2年半というビギナーです。しかも実は度無しのダテ眼鏡だったりします。
そんな僕が何故、この素敵な眼鏡を作ってもらう事になったのかを少し書いてみようと思います。
それは2本の眼鏡、1本は新品、もう1本は60年代の古い物に出会ったミクロな物語でもあります。
2012年の春、Katchin’さんのRAMONES展のお手伝いで金沢のDOUBLE BURGERというセレクトショップでバキ~ンと吊り上がったフォックスタイプの眼鏡に出会いました。
1発で魅了されてしまった僕は店主トシさんにそれが原宿のAttractionsというお店のオリジナルである事を教えて貰いすぐに購入しました。
それが2012年春から2年間ビシっとかけ続けたAttractionsのHEP CATというモデルです。
とにかく気に入って、その時は一生これだけでいい!なんてという初恋感もろだし。ジワジワと自分の顔にしていきました。
"HEPCAT" Attractions
そして、、、
時は経ち、1年後の2013年春の事。
BxHヒカルさんの友人で、眼鏡その他面白い事を沢山知っているヒロさんに沢山のヴィンテージ眼鏡のコレクションを見せてもらう機会に恵まれました。それこそバディ・ホリータイプの通称”マスク”と呼ばれるものなど、そりゃもう興奮しまくるコレクションでした。
色々見せてもらっているうちに1本の眼鏡から目が離せなくなりました。
聞くとイタリア製60年代のノーブランドとの事。ブランド物ならば探しようもあるけどノーブランドはネットでも探し難いなぁと諦めていました。
ヒロさんに会う度に「アレ、良いですね~」なんて言い続けて2ヶ月くらいした頃、「譲っても良いよ」というありがたいお言葉を頂き、遠慮のかけらも見せず即譲って頂きました。
念願だった2本目の眼鏡を手にしたのです。
ヒロさん、その節は本当に本当にありがとうございました。
60'S UNKNOWN BRAND (Made in Italy)
それから時々この眼鏡をかけていたのですが何しろ60年代のプラスティック製でツルが当たる耳のとこが痛い。
とはいえ、評判はすこぶる良いという狭間で「お洒落は我慢」という言葉を思い出しつつ耳にかさぶたを作りながらかけていました。
いつだっただろう。なんでそういう話になったんだろうか、、、
ある日、Attractionsさんから、その眼鏡を改良して作ってみようかというお話を頂きました。
これは素晴らしい事だぞと直感した僕はヒロさんに承諾を得て、すぐにサンプルを作ってもらいました。
自分モデルの眼鏡なんてStussyの”Michel”みたいじゃないか!心の中でそう叫びましたがさすがに名前を”chabe”とかは無いなと思い色々考えて”Godard”にしました。
ヌーヴェルヴァーグの巨匠の名前です。「勝手にしやがれ」の頃の彼のオフショットはまさに少しだけ吊っているウェリントンのサングラス。
そして68年のパリ5月革命の頃の学生達の眼鏡もまた同じようなカタチを多く使用しているように思います。
それはもしかしたら50年代末のアメリカの若いギャング達がかけていたものを模したのかもしれない。
"Brooklyn Gang"という写真集を見てみるとそんな妄想が湧いてくる。
このAttractionsが作った眼鏡はセルロイド国産ハンドメイドで2人の職人さんによるものです。
受注生産ですので気になる方は日曜日までのkit galleryで是非手にとってかけてみてくださいませ。
kit gallery
まつだがくじ
Attractions x kit gallery
“Godard”
¥19,800 (¥21,384)
フロント:145.0mm
レンズ幅:47.7mm
レンズ高さ:39.6mm
ブリッジ(眉間部分):23.0mm
テンプル(つる):150mm
厚み:6mm
Frame : BLACK / Lens : CLEAR
Frame : BLACK / Lens : SMOKE
Frame : CORDOVAN RED / Lens : SMOKE
Frame : CORDOVAN RED / Lens : CLEAR
Frame : PINK / Lens : SMOKE
Frame : YELLOW&BLACK / Lens : SMOKE
Frame : YELLOW&BLACK / Lens : CLEAR
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